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( ・∀・)庭園のようです

09 22, 2009 | Posted in 未分類

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サマー三国志に投下したもの メモ帳からコピペしてみた。
前回、もうながらなんてしないっていってたのにまたながら。なんでだろうね。

1253454353241284.jpg




僕は町で小さな洋服屋を営んでいる
小さな店に小さなショーウィンドウ
朝の9時に店をあけて
昼の12時から1時までは昼休み
午後の3時には紅茶を入れて一休みして
夜の7時に店をしめる
ソレを5日繰り返したら 2日休む

町を歩く人を横目で見ながら、僕は今日も鋏をちょきちょきと動かす

ちょきちょきちょきちょき

布に鋏を滑らせる音だけが店の中に響く

そんな空間に じりりりん と無骨な黒電話の呼び出し音が鳴った



( ・∀・)「はい もしもし?」


「やあ ひさしぶり」


「君 今服屋を生業としているんだってね」


「明日は暇かな?君に見て欲しいものがあるんだ」



それは学生の頃の知り合いからの一本の電話だった















( ・∀・)庭園のようです















( ・∀・)「見て欲しいもの?」


「そう 服屋である君じゃないと駄目な様なんだ」

( ・∀・)「…へえ それは気になるねえ」

( ・∀・)「明日は丁度店が休みの日だから、明日でもいいかい」


「ああ ありがとう」

「それでは 広場の噴水の前で 9時に」





「待っているよ」





ちりん。


( ・∀・)「…」

電話を置いて、再び鋏と布を手に取る

ちょきちょきちょきちょき

鋏の音を聞きながら学生の頃の彼を思い出す
特に親しい訳でもなかったので 顔もおぼろげだ

ちょきちょきちょきちょきちょきちょき

鋏を動かしながら記憶の糸をたぐり寄せる
いつも一人でいて、休み時間は寝たふり
偶然みた彼の私服はとても草臥れて年季が入ったモノだった記憶がある
そんな彼が「服屋」の僕に用があると言う

( ・∀・)「珍しいこともあるものだね」

( ・∀・)「何があるのかな」

ふふ、と思わず笑う
ちょきちょきちょきちょきちょき ちょきん

( ・∀・)「しまった 切りすぎた」

掌から布が床にひら と落ちた





8時50分 広場の噴水の前に立っていると 海松色の草臥れたシャツを着た彼がやってきた

('A`)「やぁ ひさしぶりだね」

( ・∀・)「何年ぶりだろうねぇ」

やはり彼の服は草臥れていて 年季が入っていた
蝉の鳴声にあわせるように、二人で並んで歩きながらぽつりぽつりと言葉を落としていく
街の中心から離れていくにつれ 蝉の鳴声が幾重にも重なって大きくなってゆく

じりじりじりじりじり

('A`)「最近は暑いなぁ」

( ・∀・)「夏の日差しというのは浴び続けると とても疲れてしまうね」

('A`)「僕の家の生垣もそのせいか、くたびれている様に見えるよ」

じりじりじりじりじり

( ・∀・)「それは困るね」

('A`)「ああ とても困る」

じりじりじりじりじり

('A`)「そのせいで丹精込めて育てていた薔薇が、野良犬に踏み荒らされてしまったよ」

( ・∀・)「薔薇は育てるのが大変と聞くよ ご愁傷様」






不意に風が ごう とふいて 蝉の声が静まる





('A`)「だから 君を呼んだんだ」

( ・∀・)「え?」

思わず僕は彼の言葉に歩みを止めた
どういう事なのだろう
しかし海松色の背中は何も語らずに、歩みを続ける

じりじりじりじりじり

再び鳴きはじめた蝉の声にはっとして彼の背中を追う。






歩きはじめてどれ位たったのだろう 服にじっとりと汗が滲んできているのがわかる

じりじりじりじりじり

ああ 蝉の音という物は僕の鋏の音とどこか似ているような気がする
耳に妙にのこる じり じり じり

('A`)「おおい」

( ・∀・)「…」

('A`)「大丈夫か」

( ・∀・)「すまない 暑さで少しぼんやりしていたようだよ」

('A`)「もうそろそろ僕の家が見えてくると思う 家についたら冷たいお茶でも出すよ」

( ・∀・)「君の家は意外に街から離れていたんだねえ」

('A`)「学校へは自転車で通っていたから そう感じたことはなかったな」

( ・∀・)「今は街へ行くときは如何しているんだい?」

('A`)「今でも普段は自転車だよ」

( ・∀・)「はは 若いねえ」

('A`)「只の貧乏さ」

( ・∀・)「でも楽しそうだねえ 自転車」

('A`)「良いものだよ とても風がここちよい」

( ・∀・)「自転車にのっている人たちというのは皆どこか楽しそうだからねえ」

('A`)「君は自転車に乗らないのかい?」

( ・∀・)「恥ずかしながら 乗れないのだよ」

('A`)「ふふ 意外だなぁ」

( ・∀・)「そうかな」

('A`)「そうだよ ああ うちが見えてきた」

彼がす、と指を指した
その先にに広がっていたのは 少々異様な光景だった




小さな平屋の一軒家の周りをぐるり と取り囲んでいたのは






⊂(`・ω・´)⊃⊂(-@∀@)⊃■⊂( <●><●>)⊃⊂(’e’)⊃⊂ハソ ゚-゚リ⊃⊂(゚A゚* )⊃⊂( "ゞ)⊃⊂/ ゚、。 /⊃






手を繋ぎあった人々だった




平然と彼は手を繋ぐ人々に向かっていく
そして 急に立ち止まり、懐から何かを取り出した

('A`)っ¶

大ぶりの 鍵だ

⊂(-@∀@)⊃■⊂( <●><●>)⊃

よく見ると彼の前に立っている二人は 錠前を持っている

( ・∀・)「…」

彼はひょいとなれた手つきで錠前を開けて、前の二人をとん、と押す

⊂(`・ω・´)⊃⊂(-@∀@)⊃        ⊂( <●><●>)⊃⊂(’e’)⊃⊂ハソ ゚-゚リ⊃⊂(゚A゚* )⊃⊂( "ゞ)⊃⊂/ ゚、。 /⊃

('A`)「どうぞ?」

( ・∀・)「…」

( ・∀・)「あ ああ お邪魔します」




('A`)「そうだ お茶を持ってくるから縁側にでも座っていてくれないかな」

錠前を閉めなおしながら彼が言う
お言葉に甘えて縁側に腰を下ろしながら庭を眺める
小さな庭だけれども、手入れが行き届いていて 美しい花も咲いている
一部分 土が穿り返されてしまっているところもあるが
ソレは多分さっき彼が言っていた野良犬に踏み荒らされてしまった薔薇の跡なのだろう
そして、その花たちの向こうにはやはり 手を繋いだ人々がいる


⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃


こちらに背を向ける彼らは、よく見ると老若男女、多種多様だった


*(  )*

ふたつ結びの小さな少女もいれば
彡⌒ミ
(   )

頭が残念な初老の男性もいる

川川川

美しい黒髪の女性もいるし

|     |

異様に背の高い男性も居た

人々の背中を見ていると とんとん と肩をたたかれた

('A`)「緑茶と水羊羹でいいかな」

( ・∀・)「ああ ありがとう」

よいしょ と僕の隣に緑茶と水羊羹の乗ったお盆を置き、その横に彼も座った
じりじりじりじりじり という蝉の鳴声に混じって風鈴の涼しげな音色が頭上にふりそそぐ
僕も彼も 黙って冷たい緑茶をすすり、水羊羹を切って食んでいた。

じりじりじりじりじり

先に沈黙を破ったのは彼だった


('A`)「そういえば今日君を呼んだのは他でもない」

('A`)「僕の生垣をみて欲しいんだ」

水羊羹を切っていた楊枝で 背を向ける人々のほうを彼は指し示す

('A`)「今ココの角度からは見えないのだけれどね 調子の悪そうな生垣があるんだ」

( ・∀・)「なァ君」

('A`)「なんだい?」

( ・∀・)「僕は、自慢では無いが服屋として人生を歩んできた」

('A`)「ああ 知っている」

( ・∀・)「だからという訳ではないが、服に関する知識意外は恥ずかしながら疎いんだ」

( ・∀・)「自転車にも乗れないような男だ」

('A`)「知っているよ でも 君は服屋だ」

( ・∀・)「生垣の調子が悪そうなら、植木屋に来てもらうべきだと思うのだと思うのだけれどね」

( ・∀・)「昔から言うじゃないか 餅は餅屋、ゲイは道によって賢しってね」

('A`)「ああ もう植木屋には一度来てもらったんだ」

('A`)「そうしたら言われたんだ」

『旦那 この生垣はあっしでは無理です これは服屋に頼んでくだせえ』

('A`)「…とね」

( ・∀・)「それは本当に植木屋だったのかな 間違えて魚屋を呼んだとかそういうことは」

('A`)「ふふ それは無いよ、君も知っているだろう街一番の頑固親父 新巻さんに来て頂いたのだからね」

( ・∀・)「ああ 新巻さん…街の花壇や植込みをやっている方か」

('A`)「そう 彼の見立てだからね だから君を呼んだんだ」

背を向ける人々に向けていた楊枝を水羊羹にぷすり、と指し 彼はひっそり笑う

…しかし困ったことになったものだ
夏の日差しと蝉の鳴声を浴びながら考える
彼に急き立てられ、その調子の悪い生垣とやらを見に行くことになったのだが
先ほど彼にも主張した通り僕は服屋だ そして植物に関する知識というものが無いに等しい。
昼顔の存在を知らずに「昼まで咲く朝顔がある!」と興奮した所を友人に突っ込まれて赤恥をかいた事を思い出して 顔がぐ と暑くなった

('A`)「君 大丈夫かい?」

( ・∀・)「いや 大丈夫だ」

('A`)「服屋というものはやはり外を出歩かないものだから暑さが苦手なものなのかな」

( ・∀・)「そうなのかもしれないねえ」

('A`)「服屋には服屋の苦労があるのだね ああ あったあった 君に見て欲しい生垣だ」

緊張で頭の中には蝉の鳴声しか入らない

じりじりじりじりじりじりじりじりじりじりじりじりじりじりじりじりじりじりじりじりじりじり



( ;; ω)

その(彼の言う)生垣は大層弱っていた
植物にも詳しくない僕にも一目見て解るぐらいである。
隣と繋がっている手も震え 青ざめている

('A`)「君 何か判りそうかい?」

( ・∀・)「とりあえずこの生垣が今にも駄目になりそうな事は判るよ」

('A`)「そうか…」

( ・∀・)「…」

彼はとても残念そうに震える生垣を眺める


('A`)「廃棄するしか ないのだろうかね」

ぽつりと彼の呟いた言葉に 生垣の体がびくりと跳ね上がる
震えるからだが懸命にかぶりを振る
彼よりも大きく、重量もある生垣なのに何故だか小さく見える

じりじりじりじりじりじりじりじりじり

夏の日差しが、僕を、彼を、震える生垣を刺していく
彼が生垣に近寄り 頭を撫でる

('A`)「水も、肥料も きちんとやっているのに」

('A`)「どうしてだろう」

じりじりじりじりじりじりじりじりじり


手に嫌な汗を感じる
彼の海松色のシャツには 先ほどまで無かった汗染みがじんわりと広がっていた
…汗?

( ・∀・)「ちょっといいかな」

('A`)「…?」

生垣の服を触る ああ これは

( ・∀・)「君」

('A`)「どうかしたのかい?」

( ・∀・)「要らない浴衣とか衣類とか裁縫用具一式と出来たらミシン 今すぐ用意」

('A`)「え」

( ・∀・)「早く」

('A`)「あ ああ」




風鈴の音の響く縁側で僕は浴衣の糸を解いていた
錆びかけた糸切り鋏で縫い目をき…いや 切るというより引き千切る

( ・∀・)「彼が服に無頓着な事は解っていたのだけれども まさかココまでだとはねえ」

大きくため息をつく

( ・∀・)「夏に不織布なんて着たらそりゃあ生垣でも体調を崩すよ」

( ・∀・)「水のもうが 栄養あろうが 日差しには勝てない」

ぶち ぶつ ぐい ぶつ

手に付いた糸をぺい、と払いのけ 僕の隣で 掛け布団を被って横になっている生垣に話しかける

( ・∀・)「ねえ 生垣君」



( ・∀・)「…彼は今、ミシンを探しに物置に行っていて居ないよ」

( -ω‐)「…」

( ・∀・)「だから 思っている事を言ってもいいんだよ?」

( -ω‐)「僕は」

( ・∀・)「うん」

( -ω‐)「皆と手を繋いで 庭を 家を 彼を」

( ・∀・)「うん」

( -ω‐)「生垣として守る事ができたらうれしいお」

( ・∀・)「…うん」



( ・∀・)「君は」

浴衣の記事に目を落としながら 生垣君に聞く
ぐい ぐい ぶち ぶち ぶつ ぐい ぶつ

( -ω‐)「…お」

( ・∀・)「ソレで幸せなのかな」

( -ω‐)「      」

( ・∀・)「そっか」

( ^ω^)「…お」




僕は町で小さな洋服屋を営んでいる
小さな店に小さなショーウィンドウ
朝の9時に店をあけて
昼の12時から1時までは昼休み
午後の3時には紅茶を入れて一休みして
夜の7時に店をしめる
ソレを5日繰り返したら 1日休んで もう1日は町から少し離れた家に行く。


縁側で彼と庭を見ながら、緑茶をすする
蝉の鳴声はもう 聞こえない

( ・∀・)「ああ ようやく薔薇が咲いたんだねえ」

('A`)「とても苦労したよ」

( ・∀・)「おめでとう ああそういえば今日は生垣たちの新しい服を持ってきたよ」

足元においてある鞄から色とりどりの服を取り出す

('A`)「ああ なんかすごいな なんていうか秋の花みたいな色多いなあ」

( ・∀・)「秋の花の色からとっているのかもねえ」

僕は週に一度、店の休みの日に様々な服を抱えて彼の家に行くようになった。

('A`)「明るい色にすると生垣たちがよろこぶ気がするんだよなあ」

( ・∀・)「明るい色の服着ると気持が明るくなるからねえ」

( ・∀・)「君も一枚どうかな?」

('A`)「…いや 僕はいいよ その分生垣の方に着せて」


服を見繕って持って行って 彼と雑談をする。
そして 僕たちに背を向ける生垣たちを彼と眺める。

( ・∀・)「今年は蝉が煩かったねえ」

('A`)「そうだなあ でももう蝉の姿が見えなくなったな」

( ・∀・)「夏も終わりだからねえ」

涼しい風が 僕らを撫ぜてゆく
緑茶もそろそろ冷たいものではなくて暖かいものが欲しくなってくるだろう

('A`)

( ・∀・)

僕と彼は 無言で庭を見つめる


('A`)「…ああそうだ君」

( ・∀・)「なんだい」

('A`)「よかったらこれを持っていかないか?」

そう言って彼は縁側からひょいと庭に降りて、足元においてあった小さな植木鉢をもちあげた
植木鉢からは一本 ひょろりとした棒の様な物がうえられている

( ・∀・)「これは」

('A`)「前に野良犬に踏み荒らされてしまった薔薇を 挿し木したんだ」

( ・∀・)「ええ この棒が薔薇になるのかな?」

('A`)「君は本当に植物の事を知らないんだな」

( ・∀・)「服屋ですからねえ」

('A`)「なら仕方ないのか」

( ・∀・)「仕方ないね」

('A`)「ならばこの薔薇から 植物を勉強していくといいさ」

( ・∀・)「それもいいかもしれないねえ…じゃあ頂いて行くよ」

('A`)「ソレならばこれも持って行き給え」

そう言うと彼はどこから取り出したのか 少しよれた大量の紙束をこちらに寄越した

( ・∀・)「これは?」

('A`)「僕が書いた薔薇の育て方の極意だよ」

紙に目を落とすとそこには 硬い鉛筆でかかれた神経質そうな文字が隙間なくギッチリと詰まっていた
なんとなく紙の裏を捲って見ると そこにも文字はギッチリと詰まっていた
見るだけで眩暈がしそうになる

( ・∀・)「…いや これはいい 遠慮しとくよ」

('A`)「何故だい 指南書というのは在った方が便利だと思うのだが」

( ・∀・)「いや でも うん これはなあ」

('A`)「本を買うより安上がりだし 書いた内容の質も我ながら良い物だよ」

( ・∀・)「えー あー ホラアレだよ 何かあったら君に直接聞けばいい訳だ」

('A`)

( ・∀・)「紙で読むよりも 直に習ったほうがいいんだ 僕は服屋だから」

( ・∀・)「服とかも、習うより慣れろで作って巧くなるから そういう性分なんだ」

('A`)「そうか…なら仕方ないのか」

( ・∀・)「そうだ 仕方ないんだ」






('A`)「服屋という物は難儀なもんだなぁ」



⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂( ^ω)⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃⊂(  )⊃

ふと 視線を感じて前を見ると 生垣君がこちらをみて微笑んでいた
穏やかで幸せそうな笑顔だった




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